ライトアップされた紅葉もまた見事。僕のお奨めは「みかえり阿弥陀」。なんともやさしい阿弥陀さまなのだ。珍しくも横を向いた阿弥陀さまの視線の先に居るのが、まさしくその永観律師。「永観遅し」と声を掛けながら、肩越しに永観を振り返る姿が、この「みかえり阿弥陀」像。先年、重要文化財にも指定された寺宝である。この木像から学ぶことは少なくないが、何より象徴的なのが、正面以外にも慈悲の心を向ける、その懐の広さである。
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寺の紅葉も美しいが、それをも凌駕する美しき像だ。そして、京都の夏を代表する行事「五山の送り火」で知られる如意ヶ岳、大文字山を間近に眺める吉田山は、緑深い鬱蒼とした森を持つ市中の山居。洛中の中心にありながら、山紅葉が愉しめる。下って、三重塔で知られる「真如堂」がある。来迎印を結ぶ「阿弥陀如来」に負けず劣らず紅葉も美を極める。三重塔や鐘楼を背景にした紅葉は、しっかりと目に焼き付けたいもの。隣り合う「金戒光明寺」の広い境内とも合わせて紅葉狩りを愉しみたいところ。何より交通至便なのが嬉しい。思い立ったら直ぐに出掛ける気楽さが身上。