地方空港間の運賃は、溜息が出るほど高い。2010年、僕は沖縄の那覇から石垣島、そして与那国島に向かった。直前に予約したということもあったが、那覇−石垣間は片道で2万円近くになり、石垣から与那国は片道1万円を超えた。このルートで那覇と与那国島を往復すると、6万円にもなってしまうのである。それぞれ、往復購入の割引などを使えば1万円を割ってくるが、それにしても高いのである。フライト時間は30分から1時間である。
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欧米の格安エアラインなら、1区間片道3000円が相場なのである。沖縄の離島に暮らす人たちにとって、飛行機は生活の足である。石垣島の高校生たちはスポーツの県大会に出場するために飛行機に乗る。与那国島の人たちは、歯の治療のために飛行機に乗らなくてはならない。その運賃がこんなにも高いのだ。それはなにも沖縄に限ったことではない。日本の地方都市は同じような状況に置かれているのだ。イギリスから日本に遊びにきた知人がこんなことをいっていた。「日本には安い食堂があって助かります。でも交通費の高さは……。とくに飛行機運賃は信じられない値段ですね。とても乗れません。僕はジャパンレールパス(JRグループが発行する、外国人観光客向けの周遊券)を買っていたから、移動はもっぱらJR。でも、日本人がいくら払っているのかわかってびっくりしました。ふつうに買うと、JRもすごく高いんですね」現在、国内の地上交通の運賃は、高速バスの発達で風穴が開いた。しかし空の足は、既存航空会社の独占色があまりに強い。スカイマークなどが格安エアラインを標榜しているが、前途は多難だ。全日空が立ち上げる格安エアラインに淡い期待を抱くしかないのだろうか。